英語の発音(フォニックス)
Jun.24th,2012
   Keiko&Professor で発音のことを取り上げましたので、今回は、昔作っていたホームページから以下抜粋して載せたいと思います。 この方法は、フォニックス(phonics)と言われる方法で、英語を母国語とする国では学校で教わりますが、日本では中学校などで教えていないようで、「こんな便利なものをなぜ日本では教えないのか」と一部では議論になっているようです。

【以下、抜粋】
今回発音について、一通り書きたいと思います。長くなりますが、発音について確認したいときこのページに戻れるようにと思って書きましたので、一日で読む必要はありません。  英語が通じるか通じないかは、文が一定以上正しいか、発音が一定以上正しいか、イントネーションが一定以上正しいか、によると思います。
どれにしても、あまり神経質になると、話し出せず、英語は上達しません。ひとり言でも、心の中でもいいので多く話すことが大事です。
(今回は「なじみやすさ」を優先しています。より正しい発音は、いろいろなホームページを検索してみてください。

発音ルール1:アルファベットにより発音は決まっている。
発音ルール2:母音はアルファベットの通り発音するか、ローマ字のような感じで発音する。
発音ルール3:子音は、ローマ字から母音を取ったような感じで発音する。

アルファベットはaらzまで26あり、例えばhのように、アルファベットの読みは「エイッチ」と読むのに、単語の発音はhomeホーム、hotホットゥ、のようにアルファベットの読みと違うものと、iのようにアルファベットの読み(アイ)も、単語の発音(I(私)をアイと読む)も同じものに分かれます。

アルファベットの読みと同じものは母音(ボイン)と呼ばれ、a,e,i,o,uの5つがあります。
他の21のアルファベットは、子音(シイン)と言い、発音はローマ字から母音を抜いたようなものです。

日本語で「か」「さ」「た」は、ローマ字でka、sa、taと書きkaは「カ」と発音しますが、「カ」はk「ク」とa「ア」から成り立っています。
日本語では、全ての50音にaiueo(アイウエオ)がくっついて「た」はtとa、「せ」はsとeで構成されています。

これから、aiueoを取り除いた「音の最小単位(音素)」を英語では子音として使います。
具体的には以下の通りです。
(26のアルファベッドa,b,c,d,e,f,g,h,i,j,k,l,m,n,o,p,q,r,s,t,u,v,w,x,y,z)

bはbaからaを取った音[b]辞書の発音記号を見るとbと表記されている。(日本語で説明すると)ブからウを取った音。口を閉じ、強く息を破裂するように。「ぶっとばすゾー」と言う時の「ぶ」に近いかもしれません。

aは「エイ」(発音記号は[ei])と発音されます。他に、「ア」、「ア」と「エ」の中間などです。

kはkaからaを取った音[k]。日本語のクからウを取った音を強く短く。おかしいとき「ク、ク、ク、ク」と声を殺して笑うときに近いかもしれません。

お菓子を焼くときの「焼く」は英語ではbake(ベイク)といいますが、
bakeは、b+a+k+eで成り立っています。
b[b]、a[ei]、[k]で「ブ」「エイ」「ク」→ベイク(いずれも日本語のカタカナ読みでなく)で、最後のeは発音されません。(最後のeは発音されない場合も多い。黙字(もくじ)という。)

この理屈で行くと…
cは[k]と[s]の2種類の発音のしかた。[k]はkの発音に同じ。[s]はスからウを取った音を強く短く。
cakeは[k][ei][k]でケイク[keik]。カタカナ読みでなく、特に最後がクゥにならないことが大事です。
日本人の英語の発音を直すのに一番手短なのは、最後の子音を伸ばさないことだと思います。dogドッグをドッグゥにしないこと。mapマップ(地図)をマップゥにしないこと。これだけでもずいぶん英語らしくなると思います。

fは[f]。日本語の50音にはありませんが、清涼飲料水「ファンタ」のファはfaだと思います。上の歯を下の唇に付け、その隙間からフゥッと息を強く短く吐き出します。
子音は、息を吐き出すとき、歯や唇を使って音を作り出します。
fakeは、[f][ei][k]でフェイク[feik](同じくカタカナ読みでなく)fakeはにせもののことです。

l(L)は、舌の先を上の歯ぐきの上(鼻の下の裏側)に付け、ルからウを取って短く発音します。
lakeは、[l][ei][k]でレイク[leik]。lakeは湖のことです。

mは[m]。ムからウを取った音で、日本語ではムは口を閉じて発音しますが、閉じた口からムッと吐き出し発音します。
makeは、[m][ei][k]でメイク[meik]。makeは「作る」などです。

sは[s]と[z]。[s]はcのところでやりましたが、スからウを取り、強く吐き出します。[z]は[s]を有声音にしたものです。[s]、[k]、[f]は、のどを震わせないで、口のみで発音し、無声音と言います。[b][l][m]などは、のどを震わせ(発音するときのどに触ってみると振動しているのがわかります)有声音と言います。
[z]は、ズからウを取り、短く吐き出したもので、「ずっと好きだった」の「ず」に近いと思います。
safeは、[s][ei][f]でセイフゥ[seif]。「安全な」という形容詞です。この場合もeは発音しません。

tは[t]。トゥトゥトゥトゥと軽く開いた歯に舌先をの付けた隙間から吐き出した音です。これを有声音にすると、dでドゥドゥドゥドゥとバイクのエンジン音をまねたような音になります。
takeは、[t][ei][k]でテイク[teik]。takeは、非常に広く使われる言葉で「取る」イメージがあります。

nは[n]。口を軽く開け、鼻に掛ける声でヌゥと鼻から息を抜く感じで発音する。
nameは、[n][ei][m]でネイム。名前。

eはアルファベットの読みの[i:]イー、と[e]エ。
eatイート(食べる)は、e[i:]t[t]でaは読まない。英語ではこのように読まない場合が少なくありません。(26のアルファベッドのみで、たくさんの単語を作らなければならないため、読まない字を入れてバリエーションを出していると思われる。)meatミート肉もm[m]e[i:]t[t][mi:t]でaは発音しない。

p[p]。プッとスイカの種を吐き出すときの音。
petは、p[p]e[e]t[t]で[pet]。petは、eを強く発音します。「ペエッ」という感じですが、この辺は一つ一つ説明できませんので、辞書で発音記号を見て、どこを強く発音するかを見てください。(また、実際の英文をホームページなどで聞いてみてください。)
英語では、この「どこを強めて発音するか」が発音のしかたと同じくらい大事です。これは、日本語と違いますので、慣れるのに時間はかかりますが、少しずつ慣れていきましょう。

iはアルファベット読みの[ai]アイ、と[i](「イ」と発音する場合と、「イ」と「エ」の中間で発音する場合があるようです。
itは[it]イット。bikeはb[b]i[ai]k[k]で[baik](自転車を英語ではbikeと言う)。

r[r]ルからウを取った音に近い。rは発音しにくい音で、慣れるまで訓練が必要です。ネイティブの子供たちも苦労して覚えるようです。
rは、口をとがらせ、舌を口の中のどこにも付けないようにして、ウを言う形にして(言わず)後に続けるような感じで発音すると割りと発音しやすいようです。
rightは、r[r]i[ai]t[t]で[rait]ライト。ghは読まない。rightは「右」。
redは、r[r]e[e]d[d]で[red]レッド。レッドォにならないように短く。

hは[h]。魂が抜けたように「フー」とため息をつくときの「フ」のウの入らない音。
hikeはh[h]i[ai]k[k]で[haik]ハイク。hikeはハイキングをするという動詞。I sometimes hike. でも、I sometimes go hiking.でもok.

oはアルファベット読みの[ou]オウ、または[o]オ、[o:]オー、[a]ア、[u]ウなどと発音する。
oilはo[o]i[i]lで[oil]オイル(油=食用油、石油、ガソリンなど)

Jは、ジからイを取った音。ジジジジとせみの声の音。
jokeは、j[ジ]o[ou]k でジョウク。冗談を言うという動詞。I often joke.

gは、jと同じ[ジ]の発音、または[g]のグからウを取った発音。
goodは、g[g]o[u]dで[gud]グッド。グッドォにならないように。uを強く。

uは、アルファベット読みの[ju:](これで発音記号上は「ユー」と読む)、または[u]ウ、[a]ア、[w]ウゥなど。
こうやって見てくると、子音の発音は1種類(たまに2種類)なのに、母音の発音は多いのが分かり、また、aとeの間、iとeの間などの発音もあり、上達してきたら、その辺りもケアーすればより発音が良くなりますし、理屈が分かれば、外人の英語も聞き取りやすくなります。

q(Q)は、kやcと同じ[k]。
queenは、q[k]u[w]e[i:]n[n]で[kwi:n]クウィーン。女王。もう1つのeは発音しない。

wは[w]。口をキスをするようにとんがらせ「ウ」と強く発音します。5w1hなど疑問文で必ず使うが、日本人は口をとんがらせるのを恥ずかしがるせいか、wの発音がへたなようです。
英語の発音は、「郷に入っては郷に従え」で、外国人が話すのをDVDなどでアップになったときに見てみると、口を大きく開けたり、歯を見せたり、口をとんがらせたりして、日本語に比べて、口の「筋肉を使って」話しているのが分かります。
日本人の英語が通じにくいのは、発音がネイティブのようにそれぞれの音素から出発したクリアーなものでなく、なんとなくにせたものであり、(自信がないため)声が小さいことによると思います。
日本語は、口の筋肉を使わなくても通じる言葉なので、日本人がそれを使うようにするのは、日々トレーニングするしかありません。(鼻の使い方や、のどの使い方、腹式呼吸なども違うとのこと)
woodはw[w]o[u]d[d]で[wud]ウッド。木材。
whatはw[w]a[a]t[t]で[wat]ワット。「何」。hは黙字。

vは[v]。fの有声音。上の歯を唇にあて、破裂させてヴと発音する。ファンタをヴァンタに言い換えると良い。
veryはv[v]e[e]r[r]y[i:]で[veri:]

yは[i][i:]
boyはb[b]o[o]y[i]で[boi]

xは[ks]クス。短く。
boxは、b[b]o[o]x[ks]で[boks]

zは[z]、sの有声音。ズからウを取った音。
zooはz[z]o[u]で[zu]ズー。1つoは黙字。

このほか、子音ではいくつか組み合わせがあります。

thは、the、this、threeなど非常に多く使われます。
日本語にない発音方法なので慣れるのに時間がかかります。
歯と歯の間に舌先を少し入れ、舌を引きながら「ズ」「ス」と発音します。
thisは、[th]i[i]s[s]で[this]ズィス。
threeは、[th]r[r]e[i:]で[thri:]スリー。

shは、シ。s(ス)と区別して使われます。
「見る」のseeや「海」のseaは、[si:]スィーと発音されます。
これに対して「彼女」のsheは、[shi:]シーと発音されます。

chは、teachなどに使われ、「チ」と発音されます。
teach(教える)は、t[t]e[i:]ch[ch]で[ti:ch]テイーチです。aは黙字です。

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