現在形 I swim その1
Apr.29th,2012
   前回のshould have done のような形は、一見複雑ですが、理屈が分かってしまうと簡単な、仕掛けは複雑だけど買ってきてそのまま使える手品の仕掛けのようなものです。 一方、見かけは単純なのに、いつまでたってもなかなかうまく使えなかったり、間違ったりする、いわば何度も練習の必要なトランプ手品のようなものもあります。 今回の「現在形」がそうだといったら「えっ、現在形って学校で一番最初にならう基本中の基本じゃないの?」と思う方が多いと思いますが、実は「つまずく人が多い」難敵なのです。
   実際、アメリカの小さな子ども向けの英語(彼らにとっては国語)教材は、過去形から入っているものが多いような気がします。このコーナーでも、正式に扱うのがこのように遅くなっているのは理由があるのです。

I swim.
私は、泳ぎます。

これは、どのような質問に対しての答えでしょうか。
あなた(今)何をしていますか?
What are you doing?
I'm swimming.
これは、(泳いでいるのは見れば分かるし、電話でのやりとりなら水泳中に電話をする人はいないので)会話としては変ですが、「たった今」については、こんな感じになるのを過去にやりました。

What didi you do last weekend?
先週末は、何をしましたか。
I swam.
泳ぎました。(水泳をしました)
過去形ですから、このような形になることがわかります。

What do you do in your free time?
暇なとき、何をしますか。
I swim.
水泳をします。
このようなときに使うわけです。

「水泳をする」というのは、「たった今」しているわけではないのは、現在進行形との使い分けで分かると思います。
では、水泳をするのはいつなのか。
それは「暇なとき」であり、過去も、多分今後(未来)も含めて言っているわけです。だから「現在形」という呼び方もまぎらわしいですね。

I play tennis.
I jog.
I read books.
I drink.
普段について聞かれたときはこのように現在形で答えます。

Where do you live?
I live in Kyoto.

これは、普段どこに住んでいるかを聞いています。
I'm living in Kyoto.  が、変に感じられるのは、これだと「たった今」を言っている感じがするので、「住む」という「たった今」になじまない動詞を使っているので違和感があるのです。

現在進行形を「〜している」と覚えると「住んでいる」という日本語に引っ張られこの「ワナ」にはまるので気を付けてください。

Where are you from?
I'm from Okinawa.

これは、「沖縄から来ている」ということを表しています。
I come from Okinawa.
でも意味は同じです。

ここでは「普段」という言葉は使えませんが、「それが実態を表している」ということを示しています。
最初に言ったように、現在形のこの感覚に慣れるには、やはり多くの英語体験なりが必要です。
実際、「沖縄から着ました」という日本語に引っ張られて、過去形で話す人がたくさんいます。

現在形 I swim その2
Apr.29th,2012
"What do you do on your weekend?"    "I play tennis. I watch DVDs. I swim. I eat. I jog. I sometimes cook. I drive. I go shopping. I sleep."   "Ok. Ok. You do a lot of things. But you didn't say, 'I go on a date.'"   "I went on a date twice."   "Ok. Ok. What kind of movies do you usually watch on DVD?"   "I watch animes especially the ones directed by Hayao Miyazaki."     "I see."      

What do you do on your weekend?
では、今度の週末のことでなく、いつもの週末のことが聞かれいることが現在形からわかります。
go on a date は、「デートに行く」という意味です。
twice は、「二回」デートに言ったと言っています。 過去に二回行ったとわざわざ言っているので、現在は選択肢に入っていない感じです。
What kind of は、「どんな種類の」という意味です。
usually は、「いつも」「たいてい」といった意味です。
especially は、「特に」といった意味です。
one というのは、'anime'を指しています。animes と同様に複数のときはこのようにsをつけます。 慣れないと使いにくいかもしれませんが、このように「他の言葉を代用していることば」は、使い慣れると便利で使いたくなります。
directは、「ディレクター」からわかるように、「監督する」という動詞ですが、このように「監督された」という「受動態的な使い方」というのは、使えるようになると便利ですので、いつかは覚えることになります。 

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