had done  その1
Apr.16th,2012
   had done は、「過去完了形」と言われています。  「現在完了形」 もやっていないのに過去完了形? と思われる方もいると思います。 また、「過去完了形」という言葉を聴いただけでアレルギーを感じる方もいると思います。  呼び方はともかくとして、had done の形は、「一つの使い方においては」非常にシンプルです。 今回は、その一つの使い方を覚えようというものです。
   Keiko&Professor でもそうですし、STORIES でもそうですが、意識して全て「過去形」で書いています。(会話の部分は現在形ですが) これは、 このシリーズの最初に述べているように、過去形は現在形と違って使い方がシンプルだからです。
   さて、had done ですが、Keiko&Professorの中でもたまに出てきます。 それを、注意深く見てみると、ある同じ使われ方に気づきます。  興味のある方は、一度Keiko&Professorをみて考えてみてください。 
   さて、前置きが長くなりましたが、過去完了では、「過去の話の中で、『話している話題が話している時点の話ではなく、それより以前の話』であることを、『誤解のないように聞き手に伝える』ために用います。」

She met him.  He was her boyfriend.
She met him. He had been her boyfriend.

上は、「彼女は、ボーイフレンドである彼に会った。」ことを意味しますが、下は、「彼女は、かつてボーイフレンドだった彼にあった」ことを示し、「今はボーイフレンドではないこと」を示しています。

He was sad. He made a mistake.
He was sad. He had made a mistake.

上は、「今回失敗してしまって悲しい」ということですが、下では、「以前失敗したことがたたって悲しい」ということであり、下では、例えば、「過去に大きな失敗したため昇進しない今の現状を考え、悲しい」といったシチュエーションで使えます。

なかなか、一回で説明しにくいこともありますが、今後もストーリーの中でこの形は、必ずできますので、そのたびに「話題時点の過去とそれ以前の話を混同しないために使っている」ということを意識して読めば、なぜわざわざhad doneの形が使われているか、わかると思います。

had done その2
Apr.16th,2012
"What did you do last weekend?"    "I enjoyed reading."    "What did you read? "  "I read 'Exercising Constantly Makes Your Body Good.'"   "So you started exercising?"    "I already had started my exercise."    "What?  I didn't know that. When did you start your exercise?"   "I started it one month ago."  

I already had started my exercise.
と言うことで、本を読んだときには、すでにexerciseを始めていたことが分かります。  このように、「本を読んだから始めた」のではなく、「本を読む前に」始めていたことをはっきり言いたいときに、この使い方が生きてくるわけです。

一方、
I started it one month ago.
では、同じ話をしながら、単なる過去形です。
なぜなら、もう、いつの話かは分かっているので、これで十分誤解なく話を進めていけるから、わざわざ「それより前の話です」というhad started の形にしなくても困らないわけです。
また、
When did you start your exercise?
にしても、単に「いつスタートしたの」と聞いているだけですから、わざわざhad you started  の形にしなくてもいいわけです。 結局「わざわざ」というのが、キーワードになります。 

実は、この辺のことはなかなか難しく、私自身もストーリーの校正の段階で、ネイティブの先生によく直してもらっていますから、えらそうなことは言えないのですが・・・。
それでも、この初級でこの段階で触れたのは、この法則があるということを知っていただきたいからです。
使えるかどうかは別にしても、法則があるかどうかを知っていることは大きな強みです。知っていれば、少しずつでも慣れていくことができるからです。

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